2008年人工知能学会全国大会オーガナイズドセッション「身体知学習と支援 環境デザイン」のお知らせです. 2008年度全国大会のオーガナイズドセッションの一つとして以下の内容の セッションが立ち上がりました. 是非ご投稿をお考えくださいませ. また関係各所にご配布いただけますと光栄です. 諏訪正樹 中京大学 ーー セッションタイトル:「身体知学習と支援環境デザイン」 セッション内容: 身体知とは、身体が憶え込んだこつ・技(スキル)・知恵などを指す. 2007年度に終了したJSAI近未来チャレンジセッション「身体知の解明を目 指して」(慶應義塾大学・古川康一教授が主査)は、 ・身体知を理解するための情報処理技術(データマイニングや身体動作生理計測 技術)や、 ・身体知獲得の認知プロセスに関する基盤研究 のキックオフ的役割を果たし、身体知研究を日本発の独創的分野に育てる足がか りとなった. その成果として2007年9月には、スキルサイエンスに関する国際シンポジウ ムISSS’07(Symposium Chair: Koichi Furukawa, Program Chair: Masaki Suwa) も東京で開催された(http://furukawa.sfc.keio.ac.jp/isss07/参照). これらの研究成果から次なる重要テーマとして浮かび上がったのが、身体知学習 を支援する環境のデザインの問題である.身体は環境に適応する形でこつ・技・ 知恵を体得し、環境と共生しながらその知を発揮することを鑑みると、身体知学 習の支援促進のための環境デザインに関する研究は、身体知研究の更なる発展に 必要不可欠である. 本提案では、従来のいわゆる人工知能研究の枠にとらわれず、情報科学、スポー ツ科学、哲学など幅広い研究分野から、例えば以下のような研究テーマを募集し たい. (1)身体動作生理計測技術(開発)による身体知理解 (2)身体知学習モデル(運動モデル、力学モデルなど)による身体知理解及び 学習支援 (3)身体知の言語化の方法論(メタ認知など)構築による学習支援 (4)情報処理技術(データマイニング、動作生理計測技術、センシング技術) のフィードバックによる学習支援 (5)身体知のコーチング方法論の探究 (6)道具や練習環境のデザインの実践および方法論構築 (7)言語と身体の哲学的考察 本提案は、情報処理技術、言語化方法論、コーチング、道具や練習環境を「身体 知学習の環境」と捉え、上記の要素研究テーマの研究成果を統合し、実践及び理 論の両面から環境デザイン方法論の構築を目指すものである. 投稿要領: http://ai-gakkai.or.jp/jsai/conf/2008/index.php/application の要領にした がい、「本セッションを指定して」ご投稿ください. 問い合わせ先: 諏訪正樹 suwa@sist.chukyo-u.ac.jp